326’s blog ”Let's Try It !” やってみよまい!

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修理

トラブル続きの我がKTM250SX-F

エキゾーストパイプが潰れて排気の抜けが悪くなったのが影響してクランクケース内圧が上がったのかは分かりませんが、ヘッドカバーガスケットからのオイル漏れが激しく交換と相成りました。

国産・外国産問わず、オイルが入っているので漏れる時は漏れる!そろそろオーバーホールの時期でも有りましたし、これは仕方が無いですネ。

車体の掃除は外せるもんは外して、念入りに掃除しておきましょう。特にエンジン周りはゴミや泥が入らないように綺麗にしておくことをお勧めします。

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いよいよヘッドカバーを外しますが、その前に周辺の配線・配管・スロットルワイヤー・エンジンハンガー等も外しておきます。(この時、取り回しを忘れない様に写真でも取っておくと便利です)

ヘッドカバーを外したらガスケットも除去、カバー側とヘッド側の合わせ面を綺麗に掃除しておく。今回、オーバーホールの時期でも有りますがレース未使用・高負荷も掛かって無いと自己判断、バルブの遊びを確認してガスケット交換のみとしました。

ケース左側の黒いキャップを外すとクランクを回すボルトが出てくるのでレンチを差し込んで回す、f:id:rururu326:20160511205647j:plain

KTMはケース右側下部にクランクをロックするボルトが有るので圧縮上死点を確認して固定する。上の写真カムギヤの白い点がヘッド側、合わせ面に揃ったところ(この時点ではクランクをもう少し回す必要がありますネ!)が圧縮上死点、ここでカムとバルブの隙間、吸気・排気共、左右2カ所を測定する。

吸気側:0.10mm 〜 0.15mm
排気側:0.13mm 〜 0.18mm

使用工具は "シックネスゲージ"

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この薄い金属板を組み合わせてカムとバルブの間に差し込み隙間を測定する。真っ直ぐ差し込むのもコツさえ掴めばスルッと入る!0.01mmでも厚くなると入らなくなるので直ぐ判ると思います。

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今回の測定値は吸気側:各0.13mm、排気側:0.14mmで許容範囲内でした。

ガスケット取り付けに際しては、カバー側・ヘッド側共に脱脂して液体ガスケットを薄く塗布後、カバー側にガスケットを重ねてヘッド側に被せます。へッドカバーは取り付けボルトを適正トルクで締め付けます。(トルクレンチを使ってトルク管理をしっかりしましょう!)f:id:rururu326:20160511215226j:plain

最後に取り外したワイヤー類を戻して完了です。

潰れたエキパイは "WANEE'S" さんで復元作業中(2stチャンバーなどは、バーナーで炙って圧搾空気で圧掛けると面白い位膨らむ)です!

4stのエキパイはパイプのアールがキツイのでどこまで戻るか楽しみですネ!仕上がって来たらまた紹介させて戴きます。